
腰を痛める動作の一つに「顔を洗っていたら…」というものがございます。
決して多いとは言えないかも知れませんが、私の経営している整骨院でも同様のキッカケによる腰痛で来院される方が、チラホラいらっしゃいます。
そこで本記事では顔を洗っている時に腰が痛くなるのは、どういった状態になっているのか…また腰の痛みを治す為にはどのような対処をすれば良いのか…という部分について解説していきたいと思います。
それでは、どうぞ…
顔を洗おうとして前かがみになったら腰に痛みが…!!
まず、顔を洗おうとしている際というのは大なり小なり腰を前屈させた、いわゆる「前かがみ」の状態になっています。
顔を洗っていたら腰が痛くなるというのは、この「前かがみ」の姿勢によって腰に何らかの変化を起こしてしまったのですね。
そして、この「前かがみ」の姿勢で最も負担のかかっていると考える部分は、仙腸関節という身体を支えている重要な関節なのであります。
顔を洗おうと上半身を前方に倒していくと、その姿勢を維持する為に仙腸関節を始めとした筋肉達が働きます。
その時、土台となっている仙腸関節に問題が起こってしまい(主には炎症ですが…)、前かがみの姿勢を維持するのがしんどくなることで痛みが発生してしまうのです。
私のこれまでの経験ですが、顔を洗っていて腰を痛めたと来院された患者様で、仙腸関節に問題が無かったということは、一度もありませんでした。
この経験が、顔を洗っている時に発生した腰の痛みは、仙腸関節にあると解説している理由でございます。
前かがみの姿勢で腰痛になってしまう要因とは…!?
前かがみになったくらいで腰痛が発生するのか…??と不思議に感じる方もいらっしゃると思いますが、様々な要因が重なれば十分に起こり得ることなのですね。
その様々な要因とは…
・関節や筋肉の動きが悪い寝起きというタイミング
・溜まっていた腰の筋肉疲労
・そもそも不安定だった仙腸関節の状態
といったものになります。
このような要因が最悪にも重なり合った時に、前かがみという何でもない動作であっても、腰を痛めるという結果を招いてしまうのですね。
ちなみに…こういった腰の痛みは一度起こしてしまうと、癖になってしまうという方が少なくありません。
それは一時的に腰の痛みが軽減しても、上記で申し上げた筋肉疲労や関節の不安定といった根本の状態が改善させていないからです。
突然発生した腰の痛みに対しては基本、アイシングで炎症を消失させながら安静に過ごしておくことで回復傾向に向かいます。
しかしこれは今現在感じている腰の痛みの原因を改善したに過ぎません。
加えて…筋肉の疲労具合が強すぎたり関節の不安定さが酷い場合だと、なかなかアイシングと安静だけでは痛みが軽減しなかったりしますので、やはり軽度であっても腰に痛みを感じたのであれば治療によって状態を改善させるということは私はお勧め致します。
腰の痛みを治すには病院の受診ではなく整骨院へ!!
仙腸関節の炎症および筋肉の拘縮を改善される治療で最も効果のあるものは間違いなく物理療法だと私は思っています。
筋肉の拘縮だけでしたら針治療も即効性があり高い効果を発揮してくれますが、やはり炎症を消失させるとなると「機器」に勝るものは無い…と言ったところでしょうか。
ですので私自身が経営しているといこともあって整骨院または接骨院での治療をお勧めしますが、現在では無数の店舗が存在している整骨院ですので、各店における治療技術の差が非常に大きなものとなっています。
ホームページを作成している店舗も多いのですが、やはり実際にその整骨院に足を運んでいる生の声が最も信頼できる情報です。
整骨院へ受診される際には口コミを筆頭に、正しい情報を得た上で選択して頂ければと思います。
また整形外科といった病院への受診ですが…
顔を洗う際に痛めた腰の状態で骨折や椎間板が損傷しているというのは考えづらいので、アイシングを施し安静にしていても動けない程の激痛が続いていなければ、無理に受診する必要はないですね。
痛み止めの薬や湿布を処方されるだけですし、それでは根本的な解決になりません。
先にも申し上げましたが、主には仙腸関節の炎症によって痛みを感じている状態ですので、確実にその炎症を解消できるようなアプローチを行いましょう。
顔を洗っている時に起こった腰の痛みに関しての解説しました本記事は以上となりますが、お読みになられた方の参考になれば幸いです。
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最後までお読み頂きありがとうございました。
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