
腰痛の一つに「抜けるような」「力の入らない」といった痛みの感じ方がございます。
痛みは自分自身にしか分からないものですから表現方法は様々なのですが、「抜けるような」「力の入らない」といった感覚に大きな違いは無いですよね。
そんな「抜けるような」「力の入らない」といった腰痛に関して、これまでの経験を元に原因について解説させて頂きます。
腰が抜けるように感じる痛みは関節の炎症が原因…!?
腰が「抜ける」や「力が入らない」という痛みの感覚は、「支えられない」という状態になっているわけです。
身体を支えているのは関節または筋肉になりますので、結局のところはこのどちらかに問題があるということになってくるのですね。
まずは関節です。
腰を支えているメインの関節は仙腸関節と呼ばれる関節になります。
仙骨と腸骨という骨で構成させている関節なのですが、この仙腸関節は関節なのに肩関節や股関節のように大きな動きはおろか、小さな動きもほとんど無い関節です。
ただ動きがほとんど無い分、身体の重さを支えることができる強い関節なのであります。
この仙腸関節に炎症などの問題が起きていると、関節の機能が不十分になってしまい、身体を支えられないという状態になってしまうのですね。
「抜ける」というような感覚で痛みを感じるのは立ち上がったりする時がほとんどだと思います。
仙腸関節に炎症などの問題が起きていて身体を支えられないが為に、立ち上がったりすると「腰が抜ける」という現象に襲われるのです。
これが関節による問題となります。
力の入らない腰痛は筋肉の炎症が原因の場合もある…!?
続いて筋肉です。
こちらに関しても炎症によって筋肉の機能が発揮できない状態にあるから「力が入らない」という痛みの感覚を感じるわけですね。
慢性的な腰痛の原因である拘縮状態は筋肉が硬くなっているだけで、力を入れれないという状態ではありません。
筋肉に力は入るけれども硬い状態であるから動かすことに反抗し痛みを感じるのです。
ですので「力の入らない」という感覚の痛みは炎症が原因という判断ができるのですね。
仙腸関節の場合と同様で身体を支える為に働く筋肉が活動できない状態になってしまっているのです。
但しこれは筋肉の状態にだけフォーカスした考え方であり下記で解説していますが、ほとんどの場合は仙腸関節との関係性がありますので、筋肉が拘縮状態にあっても「抜ける」や「力が入らない」という痛みを感じることは十分にございます。
以上の2つが「腰が抜ける」や「腰に力が入らない」といった痛みの感じ方から判断する腰痛の原因であります。
腰が抜けるような痛みの原因は仙腸関節の炎症が多い!!
実際に関節または筋肉のどちらが問題なのかは、お身体の状態を診ないと正確な判断は出来ませんが、経験上では9割以上が仙腸関節の炎症が原因で「抜ける」や「力が入らない」といった腰痛を感じていらっしゃいます。
ちなみに最も多いパターンと致しましては…
・仙腸関節に炎症が起こる
・関節の役割が低下する為に周りの筋肉への負担が大きくなる
・腰に関係する筋肉が硬くなり拘縮状態となる
という悪化の流れを辿っていきます。
最終的に仙腸関節には炎症が…筋肉には拘縮が…というダブルのダメージにより腰痛を感じているということなのですね。
以上が「抜ける」や「力が入らない」といった腰痛の原因に関する解説となります。
こちらの記事は以上となりますが、お読みになられた方の参考になれば幸いです。
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最後までお読み頂きありがとうございました。
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