
先日、知人から「足首を捻挫した時は、包帯を巻くのか?それともサポーターで固定した方が良いのか??」という質問を受けました。
今回は、この疑問に対する回答を記事にしてみたいと思います。
それでは、どうぞ…
足首の捻挫は症状によって包帯とサポーターを使い分ける!!
結論から申し上げますと…
・捻挫の程度
・その後の生活
によって「包帯を巻いて固定するのか…」「サポーターを使用するのか…」が変わってきます。
大前提として…靭帯が伸ばされて関節内に炎症が起こっている足首の捻挫は、靭帯が伸びたままにしておかないことに加え、関節内の炎症を早急に鎮める為に固定は必要不可欠です。
この固定を的確におこなわないと足首の関節が不安定ままとなり、繰り返しの捻挫や継続した足首の痛みを引き起こす要因となってしまいます。
ですので…その上で捻挫の程度を見極め、仕事を含めた日常生活に出来る限りの支障がでないように、包帯またはサポーターによる固定を施すわけでございます。
足首の捻挫を治す固定は包帯によるものが基本!!
早々に捻挫の程度によって包帯とサポーターを使い分けると申し上げましたが、効率よく治そうとするのであればサポーターより包帯をお勧めします。
ですので私は足首を捻挫された患者様が来院されると、まず包帯による固定を基本に治療プランを考えます。
治療をおこない包帯固定を施すことで足首の炎症が消失に向かい、徐々に動かしても良いな…という判断ができたらサポーターに切り替え、少しずつ足首の運動を加えるようにしていきます。
固定は大事なのですが、むやみやたらと長期間に渡って固定を続けておくと足首を動かす筋肉が拘縮状態になってしまい、固定を除去した時にふくらはぎの前が痛んだりするので、関節の炎症や靭帯の状態を考慮しながら、固定を徐々に弱めていくのが足首の捻挫を治す理想の形となるのですね。
サポーターによる足首の固定はテーピング補強も併用!!
そんな包帯固定が基本となる足首の捻挫ですが、いきなりサポーターを使用する場合がございます。
それは足首をしっかり固定してしまうと支障が生じてしまうという状況ですね。
例えば…
・翌日にスポーツの試合がある
・ドライバーという職業の為に足首が動かないと困る
といった場合です。
当然ながら捻挫の程度が酷く、どうにもならない場合には試合を欠場したり仕事を休んでもらったりという相談をしますが、状態を確認した上で何とかなりそうだな…となれば、包帯ではなくサポーターによる固定を施します。
ただ、その際もサポーターだけでなくテーピングといった補強も同時に施し、出来る限り固定力を維持しながら足首を動かせるような状態を目指します。
多少は無理をしているということもあって、包帯固定による治療に比べると治るまでの時間を要してしまいますが、仕事を含めた日常生活に支障をきたさないでおけたと考えれば、それも一つの治療プランとなるわけです。
しかし繰り返し申し上げますが…基本は包帯による固定が、理想であるということは忘れないで頂きたいと思います。
足首の捻挫した際の固定方法に関する解説は以上となりますが、本記事がお読みになられた方の参考になれば幸いです。
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最後までお読み頂きありがとうございました。
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