先日、腰痛に困られている患者様が来院されました。
その患者様が私に状態を説明してくれた時の言葉が・・・
「立ち上がると腰が抜けるよう感覚に襲われ力が入らずに痛い」
というものでございました。
今回はこの「腰が抜ける」ということについて解説させて頂きます。
それでは、どうぞ…
腰が抜け力が入らないという状態は関節の炎症によるもの!?
まず腰が抜けるという感覚に襲われる時というのは、
決まって立ち上がったりする時でございます。
この立ち上がる時というのは体重の重さが腰にかかる瞬間になります。
腰において体重の重さを支えているメインとなるところは仙腸関節と呼ばれる部分です。
当然ながら筋肉も身体を支える役割を担っていますが、
やはり仙腸関節の方が圧倒的にそのパワーが強いです。
この仙腸関節に問題が起こっているから身体が体重の重さを支えきれず、
立ち上がると腰が抜けるという感覚と痛みに襲われるわけなのですね。
仙腸関節の問題というのは、おおよそ炎症です。
炎症が起こる原因は様々ありますが、
仙腸関節に熱がこもり腫れあがった状態となっています。
炎症の影響で関連する筋肉の状態も良くはありませんが、
主には仙腸関節の炎症を抑える治療を施せば改善に向かいます。
腰が抜けるという感覚ですので難しいと感じるかもしれませんが、
理論的に考えれば至ってシンプルなものでございます。
腰に激痛を感じ立てない時に自宅で出来る対処法とは!?
すんなりと治療にお越し頂ければ良いのですが、
やはり痛みが強い時は動くのもままならない場合があります。
このような場合は、とにかく安静ですね。
同時に炎症により熱がこもっていますので、
氷やアイスパックなどでのアイシング(冷やす)が効果的です。
間違っても絶対に温めたりはしないで下さい。
炎症が助長され症状が悪化し痛みが増すだけでございます。
(マッサージも当然ですが禁止です)
ある程度の時間を安静に過ごしアイシングをしていれば、
痛みは伴いながらも動けるようになってきますので、
寄り道などせずに治療に向かいましょう。
炎症は起こってから治療を開始するまでの時間が、
短ければ短いほど回復も早くなります。
逆に放置している時間が長いと改善にも時間を要しますので、
可能な限り早く治療を受けるようにして下さい。
炎症による腰痛の治療は物理療法が最も効果的!?
仙腸関節の炎症による腰の痛みは、
レントゲン写真を撮っても何の判断にもなりません。
痛み止めの薬と湿布を出されて診察終了でしょう。
炎症を沈める治療は物理療法が最も効果的だと私は考えております。
ですので整形外科などの病院ではなく、
整骨院や接骨院あるいは鍼灸院などで、
電気刺激による治療や超音波による施術をしてくれる、
信頼のおける先生に治療をお願いするのがお勧めです。
整体院やカイロプラクティック院などによる、
わけの分からない治療やストレッチ方法なども、
逆効果になる可能性が極めて高いので控えるべきですね。
参考にして頂ければ幸いです。
以上「腰が抜ける腰痛」に関しての解説と、
ベストな対処法を説明させて頂きました。
最後に…
お読み頂きお役に立ちましたらクリックして頂けると嬉しいです。
健康と医療 ブログランキングへ