子供をあやしたり一緒に遊ぶ手段として誰もがご存知な『高い高い』
そんな高い高いですが、子供の将来の健康を脅かす危険性が非常に高い遊びと言えます。
その理由について解説させて頂くと同時に、お子様がいらっしゃる親御さんには是非とも知っておいて欲しい情報ですので、是非とも一読して下さいませ。
それでは、どうぞ…
高い高いがよくないのは脳への危険性があるから!?
6ヶ月以内の新生児や乳児に対して過度の高い高いを繰り返すと、眼底出血や頭蓋内出血または脳挫傷を伴い、運動障害や言語障害に知能障害が発生する危険性がある、揺さぶられっ子症候群はご存知の方も多いと思います。
この揺さぶられっ子症候群に対して…
・首が充分にすわると大きな危険性は少ない
・幼児になれば大丈夫
などといった情報を目や耳にする事があります。
確かに首がすわったり成長と共に頭蓋骨の隙間がなくなってくると、頭蓋内出血や脳挫傷を引き起こす危険性は少なくなるかも知れません。
しかし幼児に対する度を過ぎた高い高いは、別の大きな危険性が存在しています。
赤ちゃんだけでなく子供も高い高いがダメな理由とは!?
幼児に対する過度な高い高いが引き起こす危険性…それはむち打ちによる頚椎の損傷です。
いくら首がしっかりすわっている幼児であっても、必要以上の高い高いは凄まじい負担を首にかけてしまっています。
繰り返し追突事故に遭っているのと同じと言っても過言ではありません。
むち打ちによる頚椎の損傷は首の骨格を歪める原因となり、身近なところでは首の痛みや肩こりに背中のつっぱり、酷くなると頭痛や手の痺れといった症状を引き起こします。
ここでさらに厄介なのは幼い頃にむち打ちなどで頚椎を損傷しても、子供の場合は症状がすぐに現れないという事です。
子供は関節や筋肉に柔軟性があるので、なかなか症状として痛みや辛さを感じないと言えます。
そんな中、頚椎の損傷は成長と共に少しずつ悪化の道を辿り早ければ20代後半や30代になってから、多くは40代を迎える頃に強い症状として現れてくる傾向にあるのです。
ですので子供の健康を考えますと例え本人がどれだけ喜ぼうと、負担のかかる高い高いは絶対しない事です。
投げるようなやり方の高い高いでなければ大丈夫なの!?
ちなみに上記で解説させて頂きました首に負担のかかる高い高いとは、子供が物凄く喜ぶであろう…
・勢い良く子供を持ち上げたり降ろしたりする事
・フワッと軽く浮かせるようにする事
といった高い高いを指しています。
基本的にむち打ちとは浮力が発生した際に起きるものです。
ですので浮力を発生させない高い高いは大きな問題がございませんので…
・子供を抱え持ち上げる際には勢い良く持ち上げない
・降ろす際にも勢いをなくしゆっくりと降ろしてあげる
・空中では絶対に手を離さない
といったポイントを意識し高い高いをしてあげて欲しいと思います。
小さな子供は高い位置にいるというだけでも、しっかりと喜んでくれるはずです。
子供も持ち上げる方にとっては腕や腰にかかる負担は大きくなる部分があるものの、この方法で高い高いでしたら子供の身体に対する危険性は極めて低いものになります。
安易に考えていたかも知れない高い高い遊びですが、骨格を歪めてしまう危険性が高いという事に加え、相当な体力を要する遊びであるという事を認識しておいて下さい(笑)
改めて子供の将来に関わる事と言っても過言ではない事でございますので、是非とも頭の何処かに一つの知識として置いておいて頂けば嬉しい限りです。
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最後までお読み頂きありがとうございました。
実は 友人のお孫さんが←3歳 詳細はわかりませんが 家族で 楽しく買い物に出かけた先で 高いたかいを、した時に受けれず コンクート床に落ちてしまい 暫く泣きも出来ず 救急車来た頃←15分位?に漸く泣き声を聞けたらしく。結果は頭蓋骨骨折2箇所 今 ICUにいるとの事
無事を願うしかありません。何故喜ぶからと手を離す投げの高い高いを男性はするのでしょう。女性はしません。
まきこ様
コメントありがとうございます。
ご友人のお孫様に関しては、本当に本当に無事を願うばかりです。
小さな子供に高い高いをするのは、喜ぶからという一点に尽きると思います。
喋れるような年齢にもなると「もう1回、もう1回」と、繰り返し高い高いを希望してくるように、本当に楽しく感じられる遊びなのです。
『女性はしません』という意見については、単純に子供を持ち上げる力が男性に比べて少ないからだと思います。
実際に子供自身もそれを理解しているのか、お母さんに対して高い高いをして欲しいと希望するのは、あまり見かけないように感じられます。
とにかく子供が喜ぶ遊びの一つである事は間違いない高い高いですが、様々な危険を伴うものであるという認識を誰しもが持っておかなくてはいけないと思います。