先日、ちょっと耳にした話で仰天したことがございました。
要約しますと…
「寝違えで首が痛かったので整骨院を受診してマッサージしてもらったんだけど全然治らなかった…」
というものです。
寝違いに対してマッサージをした…!?それも整骨院で…!?
未だにいるんだな…と思ってしまいましたね(笑)
そこで本記事では「寝違え」と「マッサージ」をキーワードに、是非とも知っておいて頂きたい寝違いに関する解説をさせて頂きます。
それでは、どうぞ…
寝違えを治す治療方法の基本的な順番とは…
寝違えとは首~肩・背中にある筋肉に炎症が起こって発生する症状であります。
そんな寝違えを治す治療順序は…
・炎症を消失させる
・拘縮した筋肉を改善させる
という基本的な順序がございます。
まずは何よりも早く炎症を消失させること。
この炎症の消失を如何に早く出来るかで、寝違いの治り具合が違ってくると言っても過言ではありません。
炎症を鎮める方法で最も代表的なものはアイシングですね。
加えて可能な限り安静にすることで炎症は消失に向かっていきます。
続いて炎症が消失したら拘縮してしまった筋肉の状態を改善させることです。
炎症という状態に加えアイシングや安静にしていたことで、筋肉は一時的に運動することがなくなり拘縮(硬くなった)した状態となります。
この拘縮を改善することで正常な動きを取り戻し、寝違えが治ったということになるのですね。
以上のような順序でアプローチを施せば、効率よく寝違えが治るという結果に繋がります。
マッサージは寝違えの痛みを悪化させるだけの治療方法…!?
そこでマッサージです。
寝違いを起こして間もない炎症が強いタイミングで筋肉を刺激するマッサージを施してしまうと、炎症が消失に向かうどころか逆に炎症の程度を強める結果を招いてしまいます。
状態が悪化し痛みがより強いものになるということですね。
幸い…私が話を聞いた方は悪化することなく症状に変化なしというところで留まりましたが、一歩間違えれば大惨事となっていたわけであります。
これほどまでに真逆を行くような間違えた治療をする整骨院があるのかと、驚かされてしまいましたね(笑)
ちなみにアイシングで冷やすことによって消失に向かう炎症は、温めてしまうとマッサージ同様に炎症反応を強めることになります。
日常生活において身体を温めるものといえばお風呂です。
シャワー程度でしたら問題ありませんが、ゆっくり長々と湯船に浸かり身体を温めてしまうのは見事なまでに逆効果になってしまうということを知っておいて欲しいと思います。
加えて…シャワーだけであっても、お風呂上りに5分程度のアイシングをしておけば、文句のつけようのない対処と言えますね。
マッサージで寝違えを治そうと治療する整骨院は浅はかだ!!
炎症反応がある程度落ち着けば、今度は筋肉を拘縮を改善する治療に移るわけですが、このタイミングでマッサージをするのは間違った方法ではありません。
ただマッサージやストレッチだと十分に筋肉の拘縮を改善させることができないものです。
それは深い部分の筋肉にまでアプローチができないからであります。
だからこそ電気治療や超音波治療といった物理的療法にて、確実に筋肉の深い部分まで正確な治療を施すわけです。
もしかして何処かに存在するのかも知れませんが…私は物理的アプローチである電気治療または超音波治療ができる機器を全く置いていないという整骨院を見たことがありません。
整骨院という看板を掲げている以上、何かしらの機器は設置しているはずなんです。
それなのに機器も使わずにマッサージをして寝違えを治そうとする…意味不明ですね(笑)
少し言葉が悪いかも知れませんが、この整骨院は1年後にまだ残っているのでしょうか…??
とにかく寝違えを効率良く治そうとするならばマッサージなんて必要ないのです。
物理的なアプローチを施した上でマッサージも施すというのは良いと思いますが、整骨院である以上はマッサージなどでなく確実に寝違いを治せる治療をするべきですよね。
寝違えの治療でマッサージをメインにしている整骨院は、結果的にその程度と治療技術を思って頂いて良いのではないでしょうか…
「寝違え」と「マッサージ」をキーワードに解説させて頂いた本記事は以上となりますが、お読みになられた方の参考になれば幸いです。
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最後までお読み頂きありがとうございました。
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