少しずつ暖かくなり始めたかな…と感じるようになった3月下旬頃に、知人の紹介で腰痛に悩んでいる患者様が来院されました。
30代の男性で職業はデスクワークと少しばかりの肉体労働的な作業があるという会社員。
寒い冬の2月にぎっくり腰にて腰痛を患ってから、なかなか腰の痛みが改善しないということで、その知人を介して私の経営する整骨院にお越しになられたという流れでございます。
そしてゴールデンウイークに入る前の4月末には、無事に腰の痛みが改善し治療を終えることができました。
今回はそんな一ヶ月以上も治らないで痛みが長引いていたぎっくり腰が、治るに至ったまでの過程を記事にしたいと思います。
それでは、どうぞ…
ぎっくり腰が発生した原因は荷物の持ち運び!!
先程も申し上げましたが、この患者様が腰を痛めたのが2月…詳細には17日の金曜日でございます。
デスクワークではなく梱包作業および荷物の持ち運びをしている際、中腰にて荷物を持ち上げた瞬間に腰に痛みを感じたとのこと。
痛いながらも作業を続けることが出来る状態だったので、あと少しで終わる仕事だけは片付けようと我慢をしながら作業を続け、その日は何とか無事に帰宅。
翌日が土曜日でお休みということもあり、帰宅と同時にベッドへ横たわりバタンキューだったそうです。
ちなみに以前から腰痛とまで言っていいのかどうなのか…という重だるい感覚は腰に感じていたらしいのですね。
しかし強い痛みを感じるものではなく、仕事中も特別気になることは無いので、こんなものかな…という感じだったそうです。
温めたりストレッチをすることでぎっくり腰が治るを信じ…
そんな経緯で腰を痛めてしまった患者様…翌朝に目覚めると昨日のような強い痛みは無いものの、当然ながら治るはずはなく腰に痛みを感じる状態。
勝手にそう思い込んでいたという、「温める」および「ストレッチ」という方法で腰痛の改善をはかったそうなのです。
ご存知の方もいると思いますが、ぎっくり腰に「温める」という行為は絶対にNGです。
炎症によって痛みを感じているぎっくり腰は、温めると炎症を助長してしまい逆に痛みを強くするだけの結果になります。
加えてストレッチに関しても受傷直後は安静を必要としますので控えるべきものなのです。
幸いにも、この患者様は治らないという状態が続いただけで、痛みが強くなり腰痛の状態が酷くなるという最悪の結果には至りませんでした。
不幸中の幸いとでも言いましょうか…
その後は腰の痛みが治りそうな感覚を感じたりもしたそうなのですが、結局治ることなく一ヶ月以上の月日が経過したのでありました。
一ヶ月以上も治らなかったぎっくり腰の痛みが無事完治!!
以上のような流れで整骨院に来院して頂いたのですが、一ヶ月以上も治らないぎっくり腰の痛みに関して主な原因となるものは筋肉の拘縮であります。
この筋肉の拘縮による腰の痛みに関しては、下記の参照記事にて詳しく解説させて頂いております。
参照記事1:ぎっくり腰が一週間も治らない原因は?ぎっくり腰ではない腰痛の疑いがあるってなに!?
参照記事2:一ヶ月も治らないぎっくり腰による痛みの原因とは?治すには「どこで」「どんな」治療が必要??
そして実際に、この患者様へ施した治療内容は…
・左仙腸関節へのアプローチ
・腰からお尻(臀部)の筋肉に対する拘縮改善
となります。
左仙腸関節は腫れているとまで言えない状態ながらも若干不安定でしたので、その部分の状態を良くするアプローチに加え、硬く凝り固まっている腰から臀部の筋肉に対して治療をおこないました。
自分で言うのも可笑しいですが、この左仙腸関節へのアプローチと特に硬いと感じた筋肉に対してのメイン治療が功を奏したのか、3回目の治療に取り組む前の問診にて、痛みが改善したきたというお声を頂くことができました。
こうなれば回復スピードは格段に上がってきます。
治療を始めてから2週間が過ぎ、回数で言うと5回の施術を終えた段階で、ほぼほぼ問題のない状態になりました。
念の為に間隔を空けた治療を2回挟み、腰の痛みが無くなったのを確認したら治療は無事終了。
治療期間が約一ヶ月の治療回数7回という内容でございました。
このように一ヶ月以上も痛みが改善せずに治らないぎっくり腰であっても、的確な治療を施すことができれば間違いなく腰の痛みは治すことができます。
治らないぎっくり腰の痛みに関する実経験を元にした本記事は以上となりますが、同様の症状にお困りの方を始めとした様々な方の参考になれば幸いです。
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最後までお読み頂きありがとうございました。
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