2017年2月26日に慶応大などの研究グループが、
「思春期突発性側弯症」に関しての発表をおこなったという、
ニュースをネットで拝見しました。
職業柄スルーすることのできない記事でございましたので、
この記事を読んだ感想についてお話させて頂きます。
それでは、どうぞ…
思春期突発性側弯症ってなに!?かばんや寝る体勢が関係あるの…!?
発表された結果は思春期の女子に多い「突発性側弯症」に関する内容となります。
日本人の約2%が発症すると言われているそうです。
突発性とは「原因の分からない」という意味ですね。
ちなみに側弯症とは背骨が真っ直ぐではなく回旋しねじれてしまっている状態を言います。
ですので原因が分からずに背骨が曲がってしまうというものが「突発性側弯症」となります。
側弯症の疑いがあった東京都内の女子中学生2600人を対象にした結果で、
BMI(体型指数)が18.5未満の痩せている生徒は1.38倍のリスクがあるらしいのです。
加えて通学かばんがリュックサックなのか肩掛けかばんなのか、
勉強時間や睡眠時間に寝る姿勢では差がなかったとのこと。
以上のような内容が慶応大などの研究グループが発表した、
思春期突発性側弯症に関するものとなります。
側弯症の原因は遺伝!?腰の痛みは関係ないの…!?
腰痛の原因が側弯症だと思っている方が少なくないようで、
整骨院でお仕事している私にとって側弯症はある意味で身近なものです。
装具の装着を必要とするような側弯症の方と関わることはまずありませんが、
軽微な側弯症をお持ちの方は多数いらっしゃいます。
なぜなら側弯症とは遺伝によるものなので多くの方がもっているからです。
ちなみに正式な側弯症とは背骨のねじれ具合が10度以上の場合を言いますが、
この数字に関しても特別な意識をする必要なんかはないと思っています。
側弯症はどうしても外見が気になってしまうと思いますが大事な部分は…
・内臓を圧迫してしまうことによる負担はないか…
・腰痛などを引き起こす筋肉への影響はないか…
というところになってくるはずです。
激突などの強い衝撃によって背骨が歪む場合でない限り、
原因の分からない「思春期突発性側弯症」だけでなく、
軽い側弯症は遺伝によるものだと割り切ってしまうのが良いと思います。
「姿勢が悪い」や「腰が痛い」などという症状が出ている場合は、
「側弯症」ではなく別の部分に原因が存在しているはずです。
別記事では側弯症と腰痛の関係についても解説させて頂いております。
参照記事:腰痛の原因が脊椎側弯症と診断された…それってホント!?
痩せようとするダイエットは側弯だけでなく身体に良くない…!?
ただ上記の研究結果で気になるのは何故、
痩せている人の方がリスクが高くなるのか…という部分です。
ハッキリとした答えには辿り着いていないようですが、
そもそも「痩せている」のと「痩せようとしている」では違ってきます。
この部分をもう少し深く知りたいところでしたね。
話は少し逸れますが痩せようとダイエットに取り組んでいる女性は、
足がむくみやすい傾向にあります。
参照記事:痩せると足がむくむ!?ダイエットと足のむくみが密接な関係性なのは〇〇の減少が原因だった!?
痩せている方に無理やり食べて太れというのは違いますが、
痩せたいという気持ちによる無理なダイエットは身体に良くないということです。
私自身も一向に食欲が落ちることなく元々が太りやすい体質なので、
年がら年中ダイエットに取り組んでいますが決して無理はしていません(笑)
誘惑に負けて無理できないという部分の方が大きいかも知れませんが、
頭の中では「痩せよう」ではなく「太らないようにしよう」という考えです。
「思春期突発性側弯症」のリスクを下げる効果があるかどうかは分かりませんが、
極端に太っている方でない限り無理して痩せるのは身体にとってプラスに働きません。
我慢ばかり重ねる無理なダイエットは絶対にしないでおくべきです。
側弯の話題からダイエットの話になってしまいましたが、
お読みになられた方が少しでも参考にして頂ければ幸いです。
最後に…
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