

先日、顎関節症に困っている患者様が来院しましたので、顎の痛みである顎関節症のお話を。
顎関節症の原因とは!?
口の開閉運動(主には開ける際)で顎に痛みを感じる顎関節症。
主な原因は…
・顎関節の状態悪化
・口の開閉運動で働く咬筋の拘縮
・首の凝り
に分けられると考えています。
顎関節の状態悪化
元々、顎関節は強い関節と言いづらいものです。
そこに加えて顎の関節が浅いという個人差もあります。
そんな顎関節が弱くなっていたり緩くなっていたりする事が顎関節症の原因であると考えられます。
咬筋の拘縮
これは口の開閉運動のメインを担っていると言ってもよい咬筋と呼ばれる筋肉が硬くなり、口を開けたり閉じたりする際に顎関節へ悪影響を及ぼしているものです。
日常生活における会話や食事で咬筋が拘縮するとは考えづらいですが、就寝中の歯ぎしりが癖になっている方などは咬筋に必要以上の負担がかかっていると言えます。
首の凝り
これは普通に考えるとクエスチョンマークが浮かぶ原因だと思いますが、顎関節の運動には首の骨である頸椎が大きく関わっています。
特に第二頸椎を筆頭にした上位頸椎(首の上の方)です。
ですので首の筋肉が異常に凝り固まっていたりすると、それが顎関節に悪影響を及ぼし顎関節症と関連してくる訳なのであります。
女性に多い顎関節症!?
上記のように考えられる顎関節症の原因ですが、経験から申し上げますと、まず咬筋の拘縮によるものは極めて稀です。
どちらかと言うと顎関節の状態悪化が起こっているが故に咬筋が硬くなってしまったという流れであります。
またこれは結果論ですが、顎関節症で困っている方の多くは異様に首の筋肉が張っていたりします。
実際のところ首の凝りだけが原因で顎関節症になるというのは少し無理のある考え方ですが、顎関節だけでなく首に筋肉にもアプローチを加える事で、顎関節症の改善具合は大きく変わってくると実感しています。
ちなみに顎関節症は圧倒的に女性に多いかなという印象です。
恐らく男性と女性で顎関節の形状に根本的な違いがあるのでしょう。
顎関節症の治し方、治療方法とは!?

そんな顎関節症の治療方法。
基本的には先程説明した原因全てに対してアプローチしていきます。
開閉時における顎関節の動きを確認して、物理療法や超音波治療機を使用して対処。
同様に咬筋や首の筋肉に対しても適したアプローチを施します。
改善具合は状態や症状の程度によって異なりますが、今回お越し頂いた患者様に限っては初回の治療で痛みは改善。
ただ完全に痛みが消えた訳ではなく、治療数日後には顎関節の痛みが少し再発しました。
やはり1回だけの治療で顎関節症を治すのは難しいです。
しかし1週間に1回の治療を5回続けたところで顎関節の痛みは改善。
一旦治療を終了して様子を見るという事になりました。
顎関節症は再発しやすい!?
このまま完全治癒という形になっていれば理想なのですが、長らく顎関節症に悩んでいたという事なので痛みが再発する可能性は低くないように思います。
もし顎関節の痛みが再発し来院して下さった場合には経過を記事にしてみます。
という事で顎関節症に関する今回の記事は以上になります。
【ブログランキングに登録しています】
本記事がお役に立つ内容でございましたら…


上記どちらかのブログランキングをクリックして頂けると幸いです。
頂いたクリックを励みに記事更新を頑張ります。